Dynamics 365 の無償版利用手順についてはご紹介しました。以前はこの 無償版の一覧に Marketing が表示されていましたが、現在表示されていません。マイクロソフトにお問い合わせをしたところ、Marketing においては別の URL で無償版を提供しているようなので、その手順をご紹介します。
※ ご紹介する無償版 Marketing の URL は一時的な措置のため、アナウンスなく利用できなくなる可能性があります。
Office 365 E3 の無料試用版をセットアップ
まず、Office 365 E3 の無償版をセットアップします。Dynamics 365 for Marketing の無償版を利用する場合、下図の for Sales のような開発を目的としたセットアップができないので、企業のメールアドレスが必要になります。
Office 365 E3 へアクセスして、「無料試用版」をクリックします。
必要な情報を入力して、「次へ」をクリックします。
Office 365 テナントのIDとパスワードを設定します。任意の名前とパスワードで「アカウントの作成」をクリックします。
ロボットでないことの認証があるので、自身の電話番号を入力してSMSでコードを取得したら入力して先に進みます。
セットアップが完了すると、Office 365 の画面に移動できます。「管理」をクリックします。
今回は、この Office 365 のアカウントを Dynamics 365 for Marketing の管理者としてセットアップします。
Dynamics 365 for Marketing の無償版セットアップ
Dynamics 365 for Marketing の無償版へアクセスします。(2019年4月時点はまだ有効です)
電子メールアドレスは上記で作成した Office 365 のアドレスを使います。「はじめに」をクリックします。
チェックボックスに2つチェックをいれたら、「作成」をクリックします。
セットアップが始まります。Dynamics 365 for Marketing のアクセス許可を要求するダイアログが表示されるので「承諾」をクリックします。
Voice of Customer Services のアクセス許可を要求するダイアログが表示されるので「承諾」をクリックします。
Dynamics 365 for Marketing のセットアップが始まります。
Marketing はポータルの機能を使用するので、ポータルのセットアップを行います。
現在地情報などの提供について、チェックをいれて住所を入力したら「セットアップ」をクリックします。
セットアップにはしばらく時間がかかるので待ちましょう。
セットアップが完了したら、「アプリへ移動」をクリックします。Dynamics 365 for Marketing のトップ画面にアクセスできました。
Dynamics 365 ホームへアクセスすると、Marketing のアプリがあることがわかります。
ユーザーの追加方法(無償版のみ)
Dynamics 365 for Marketing 無償版でユーザーを追加する方法が、Dynamics 365 for Sales とは異なるので記載しておきます。
※ この操作が必要なのは無償版のみです。
下図のように Office 365 でアカウントを作成して、Dynamics 365 for Marketing のライセンスを付与しても、
Dynamics 365 for Marketing には自動的にそのユーザーは追加されません。
作成したアカウントを Dynamics 365 for Marketing に追加するには、作成したアカウント毎に、Dynamics 365 for Marketing の無償版でユーザーを登録する必要があります。下図のように作成したアカウントIDで登録します。
サインインを求められるので「サインイン」をクリックします。
新しく作成したアカウントでサインインします。
「確認しました」をクリック。
Dynamics 365 for Marketing 無償版テナントが表示されるので、「参加」をクリックします。
アプリケーションの選択で「マーケティング」にチェックをいれて「続行」をクリックします。
これで参加したいアカウントから、管理者へ承認のメールが飛びます。最初に作成した Marketing の管理アカウントの Ourlook を開くと以下のようなメールが届いているので、「承認」をクリックしましょう。
Dynamics 365 for Marketing のユーザーを確認すると、作成したアカウントが追加されていることがわかります。
作業が少しだけ面倒ですが、これで必要なアカウントを追加してください。
今回はここまで。